奇数偶数転換性数字抹消課題とは
この課題は、ランダムに並んだ数字の中から「奇数」と「偶数」を一定のルールに従って交互に探し出し、抹消していくトレーニング教材です。通常の数字抹消課題(単一ターゲット)とは異なり、「ルールを切り替える(転換)」という高度な注意機能が必要とされるため、高次脳機能障害のリハビリテーションや認知症予防に非常に効果的です。
リハビリの目的と期待される効果
- 転換性注意の向上:「奇数を探す」から「偶数を探す」へと意識を柔軟に切り替える力を養います。
- ワーキングメモリの強化:現在のルールを頭の中に保持しながら、次のターゲットを探す能力を鍛えます。
- 遂行機能の訓練:決められた手順に沿って、正確かつ効率的に作業を進める計画性を促します。
- 認知症予防:脳への適度な負荷を与えることで、日常生活における「うっかりミス」や「混乱」の軽減を目指します。
このような方におすすめです
- 注意障害(特に転換性注意の低下)が認められる方
- 高次脳機能障害のリハビリテーションに取り組まれている方
- 物事の優先順位をつけたり、切り替えたりすることが苦手な方
- 認知症予防や脳の活性化を目的とした高齢者の方
実施方法の例
対象者の方のレベルに合わせて、以下のようなルールを設定して実施してください。
1. 行ごとに交代するルール(初級)
1行目は「奇数」だけを消し、2行目は「偶数」だけを消す、というように行ごとにターゲットを切り替えます。
2. 1つずつ交互に消すルール(中級・上級)
「奇数→偶数→奇数→偶数」と、1つ見つけるごとにターゲットを切り替えて消していきます。
3. タイムトライアル
正確性を維持したまま、全て消し終えるまでの時間を計測することで、処理速度の向上を図ります。
セラピスト・指導者へのアドバイス
ルールの混乱が見られる場合は、プリントの余白に「奇数(1.3.5.7.9)」「偶数(2.4.6.8.0)」と大きくメモを添えたり、視覚的なヒントを提示してください。また、難易度を調整するために、本サイトで提供している「5×5」の少ないマス目から開始し、徐々に「20×20」へとステップアップすることをおすすめします。






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