「数字を線でつないで10~20にする課題」とは
この課題は、バラバラに配置された数字の中から、隣り合う数字を線でつなぎ、その合計を指定された数(10や20など)にするトレーニングです。単なる計算ドリルとは異なり、「どの数字を組み合わせれば目標の数になるか」を予測して探すプロセスが含まれるため、脳の広い範囲を活性化させることができます。
リハビリの目的と期待される効果
- ワーキングメモリの強化:現在の合計値を一時的に記憶しながら、次に足すべき数字を判断する能力を鍛えます。
- 遂行機能と計画性:「あといくつ必要か」を逆算し、効率的な組み合わせを導き出す思考力を養います。
- 視覚探索能力の向上:たくさんの数字の中から必要な数字を見つけ出す、視覚的な注意力を高めます。
- 計算能力の維持・向上:繰り返し足し算を行うことで、日常生活に必要な基礎的な計算速度を維持します。
このような方におすすめです
- 認知症予防や、脳のリハビリテーションに取り組まれている方
- 計算はできるが、複雑な段取りや探し物が苦手になってきた方
- 注意障害があり、一つのことに集中したり全体を見渡したりするのが難しい方
- 楽しみながら少し手応えのあるパズル形式の課題を行いたい方
課題の種類と進め方
本ページでは、難易度に合わせて以下のバリエーションを用意しています。
1. 合計を「10」にする課題(初級)
まずは基本の10作りから始めます。2つまたは3つの数字で10を作ることで、計算の自信をつけ、ルールを理解するのに適しています。
2. 合計を「15・20」にする課題(中級・上級)
合計数が大きくなるほど、組み合わせる数字の数が増え、ワーキングメモリへの負荷が高まります。より高度なトレーニングを求める方に最適です。
3. タイムトライアルや全消し
「制限時間内にいくつ見つけられるか」など、ゲーム性を持たせることで意欲向上に繋がります。
セラピスト・指導者へのアドバイス
この課題で手が止まってしまう原因には、「計算のミス」だけでなく、「視覚的に数字を見落としている」ケースも多く見られます。もし苦戦されている場合は、「あと3足りないね、隣に3はあるかな?」といった、注意を向けるべき場所を促す声掛けを行ってください。また、半側空間無視などの症状がある方には、プリントの配置を工夫したり、特定の方向から探すよう誘導したりすることで、注意障害のリハビリとしても活用可能です。




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