この課題のねらいと効果
「色(漢字)に惑わされず漢字(色)を抹消する課題」は、心理学で「ストループ課題」と呼ばれる脳の特性を利用したトレーニングです。
文字が表す「意味」と、視覚的な「色」の情報が矛盾したとき、脳は一瞬混乱(干渉)を起こします。その混乱を抑え込み、正しい情報だけを選び取って処理する能力を鍛えることができます。
1. 期待されるリハビリ効果
- 選択的注意力の向上: 必要な情報だけを絞り込む力が養われます。
- 抑制機能の強化: 「ついつい間違えてしまう」という衝動的なミスを防ぐ力を高めます。
- 認知機能の維持・改善: ワーキングメモリを刺激し、前頭葉の活性化を促します。
2. 取り組む際のポイント
ただ解くだけでなく、以下のような方法を取り入れると、より効果的なリハビリテーションになります。
- 時間を計る: 1ページ解き終えるまでの時間を記録し、前回の自分と比べてみましょう。
- 声に出して確認する: 「赤(という文字)を消す」「青(い色)を消す」と自分に言い聞かせながら行うと、抑制機能が働きやすくなります。
- 難易度を調整する: 焦って間違いが増える場合は、まずはゆっくり正確に行うことから始めましょう。
💡 介護者・セラピストの方へ
このプリントは、高次脳機能障害の注意障害訓練や、認知症予防のレクリエーションとして非常に有効です。対象者の方が「色の情報」に引っかかってしまった時は、決して否定せず、「脳がしっかり働いている証拠ですよ」とポジティブな声掛けを行ってください。


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