語列挙課題(言語流暢性課題)は、認知症予防や失語症のリハビリテーションで広く用いられる脳トレの一つです。このページでは、高齢者施設やリハビリ現場でそのまま使えるプリントを公開しています。記憶の引き出しを鍛え、前頭葉を活性化させるためのツールとしてご活用ください。
語列挙課題とは?その目的と効果
語列挙課題は、制限時間内に特定の条件に合う言葉をできるだけ多く挙げる課題です。専門的には「言語流暢性課題(Verbal Fluency Task)」と呼ばれ、主に以下の2つの種類があります。
- 意味カテゴリー流暢性:「動物」「野菜」など、特定のグループに属する言葉を挙げる(記憶の検索能力を評価)。
- 音韻流暢性(語頭音):「あ」で始まる言葉、「か」で始まる言葉など、特定の文字から始まる言葉を挙げる(実行機能やワーキングメモリを評価)。
期待できるリハビリ効果
この課題に取り組むことで、脳の前頭葉が活性化されます。具体的には以下の能力の維持・向上が期待できます。
- 検索能力:脳内に蓄積された記憶の中から、必要な情報を素早く取り出す力。
- 語彙力・想起力:言葉を思い出す力(「喉まで出かかっているのに思い出せない」状態の改善)。
語列挙課題プリントの進め方・ポイント
当サイトのプリントを使用する際は、以下のステップで行うと効果的です。
- 制限時間を設定する:一般的には「1分間」で行いますが、対象者の状態に合わせて2分〜3分に調整してください。
- 「書く」か「話す」か選ぶ:書字が難しい方の場合は、支援者が聞き取って記録する形でも十分なリハビリになります。
- ヒントを出しすぎない:自力で思い出すプロセスが脳のトレーニングになります。どうしても詰まった時だけ、カテゴリーを絞るなどのヒントを出しましょう。
【専門職の方へ】単に個数を数えるだけでなく、どのような順番で言葉が出てきたか(例:動物なら「犬→猫」のようにペットでまとめているか等)を観察することで、その方の記憶の構造や戦略の立て方を把握する評価指標としても活用できます。
よくある質問
- Q:毎日行ったほうがいいですか?
- A:毎日異なるお題で行うのが理想的ですが、週に2〜3回でも継続することで脳への刺激になります。
- Q:同じ言葉を何度も言ってしまう場合は?
- A:間違いを否定せず、「それはさっき出ましたね、他にありますか?」と優しく促し、リラックスして取り組める環境を作ることが大切です。


コメント