「誰が何をどうするのか」抽出課題とは
この課題は、短い文章を読み、その中から「主語(誰が)」「目的語(何を)」「述語(どうする)」の要素を的確に抜き出す訓練教材です。文章の核心となる情報を整理して理解する力を養うため、言語リハビリテーションの基礎訓練として幅広く活用されています。
リハビリの目的と期待される効果
- 文構造の理解(格構造の把握):文章の中で、どの単語がどのような役割(動作の主体なのか、対象なのか)を果たしているかを理解する力を高めます。
- 読解力の向上:文字を追うだけでなく、文章の内容を論理的に整理して把握する能力を鍛えます。
- 失語症リハビリ:助詞(「が」「を」)の理解が難しく、意味の取り違えが生じやすい方のための言語訓練に適しています。
- コミュニケーションの改善:重要な情報を取捨選択して理解することで、日常生活での聞き取りや会話のやり取りをスムーズにします。
このような方におすすめです
- 失語症(特に文法理解や読解に課題がある方)のリハビリ
- 文章を読んでも内容が頭に入りにくいと感じる方
- 助詞の使い分けや理解を改善したい方
- 高次脳機能障害による注意力の低下で、複雑な情報を整理するのが難しい方
実施方法と活用のコツ
対象者の方の状態に合わせて、ステップアップしながら取り組んでください。
1. 基本的な抜き出し
文章を音読、または黙読し、解答欄に「誰が」「何を」「どうする」を書き込みます。
2. 助詞への注目
「が」「を」の助詞に丸をつけながら読むことで、単語同士のつながりを視覚的に意識しやすくなります。
3. 文の再構成
抜き出した要素を使って、もう一度元の文章を自分の口で説明(要約)する訓練を加えると、より深い理解につながります。
セラピスト・指導者へのアドバイス
もし記述(書字)が負担になる場合は、選択肢から選んでもらったり、口頭で答えてもらったりする形でも十分な効果が得られます。また、受動態(「~される」)などの複雑な文に移行する前の、基礎固めとしてこのプリントをご活用ください。正解することよりも、「文の骨組みを意識するプロセス」を大切にサポートしましょう。




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